岸田新総裁のデジタル戦略に期待!

自民党の新総裁が、岸田氏に決定しました。事実上の100代目首相となります。

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DXに携わる方にとって気になるのは、新首相のデジタル戦略の方向性ですが、岸田さんはなかなか面白い政策を構想されていると思います。

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こちらのインタビューを見ると、日本のデジタル化の本丸は、地方にあると考えていらっしゃるようですね。

岸田氏: デジタルはあくまでも手段であり、目的であってはならないと思います。目的は「社会や組織を大きく変えていくこと」です。東京の一極集中を改善するために「デジタル田園都市国家構想」という目標を私は定めています。やはり日本の魅力は、地方における多様な可能性や魅力であると確信しています。それを引き出すためにも、まずは5Gをはじめとするデジタルインフラを地方にこそ率先して展開していく。そのことによって、テレワークはもちろんのこと、自動運転やドローン宅配、リモート医療やリモート教育、そして何よりも、地方にとって大切な農林水産業も、スマート農林水産業という形で「若い人たちにとって魅力ある産業」にしていかなければならないと思っています

ここで語られている「デジタル田園都市国家構想」や、のちに出てくる「10兆円大学ファンド」など、YAHOO!の安宅氏の構想に強く影響を受けている様子が垣間見られ、興味深いです。

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この辺りの構想は、安宅氏著作の「シンニホン」に描かれています。

また、行政デジタル化で先進事例が多いとされる北欧を参考にしようとしているのも興味深いです。

具体的には、フィンランドのオーロラについて言及しています。ただ、人生のステージに従って情報・サービスをプッシュするという形は、日本の場合は政府の考える紋切り型の人生設計を押し付けているととらえられかねないので、実現については考慮が必要だと思います。

他にも、中銀のデジタル通貨構想や、先進技術開発を後押しする減税、デジタルインフラ投資と、DX関係者にはかなり興味深い政策が並んでいます。

岸田政権の発足と期待される経済政策

これらがどこまで実効的な形で実現するかが、日本の成長力を決めると言っても過言ではないので、注目したいですね。

(ちべ)

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